知念くんを知っているだろうか。
知念侑李くん。ジャニーズ事務所所属のアイドルで、00年代後半にデビューし人気を博したHey!Say!JUMPのメンバーだ。
彼はデビュー当時14歳。当時同年代だった私達にとっては身近な憧れのアイドルだった。
ある日私達の中学校に東京から転校生が来た。近所は玉ねぎ畑しかない田舎の中学である。1時間に3本しか電車の来ない田舎である。そんな中東京から来た転校生は、学校中の注目を浴びた。都内住みということは学校帰りに新宿や渋谷に行き放題。雑誌やテレビの中に出てくる遠い憧れの街、東京。ただでさえ目を付けられがちな状況の中、彼女のとんでもない発言で学校中が大騒ぎとなる。何と彼女は「知念くんと付き合ってた」と宣言したのだ。
もちろん嘘。東京にいるだけで芸能人と付き合えるならガチ恋勢は全員都内に転居するだろう。
東京出身なだけで知念くんと付き合える訳がない。嘘に決まってる。そう言って女子達は糾弾した。でも彼女も一歩も譲らない。もしかしたらワンチャン…。
そう、純粋な田舎の中学生達はなんと信じてしまったのだ。その結果彼女のプロフ(※)は大炎上。他校の生徒まで荒らしに来るという大騒ぎになってしまった。
(※ 「前略プロフィール」の事。自分のプロフィールを載せた簡単なブログのようなもので、当時流行っていた)
東京出身というだけでワンチャン知念くんと付き合ってたかもと思える中学生達はある意味ピュアで可愛いが、私の中学校は尾崎豊の世界観一歩手前まで荒れていた為地獄のような叩かれ方だった。彼女も転校先で寂しくてつい嘘をついてしまったのかもしれないが大変だっただろう。
「芸能人と友達だった」という嘘をつく子はちらほらいたが、地域柄ZONEの誰それだとか安倍なつみとかだった。プリ撮ったとか言いつつ絶対見せてくれないんだよな〜。
そしてそんな荒れてた中学生達も、ライブなどに行けば豆粒程度とはいえ生で芸能人を見られる事に次第に気付きだしその手のしょうもない嘘をつく者はいなくなっていった。
歌番組で知念くんを見て久しぶりに思い出した痛々しい思い出でした。